令和7年度 2学期
人権講話
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12/4(木)~12/10(水)
12/4(木)から10(水)までは、「人権週間」です。そこで、今朝の朝礼は校長先生から「優しい」ということをテーマにお話をしていただきました。以下に紹介させていただきます。
優しいという漢字ですが、この右側の部分(憂)だけだと、「うれい」と読みます。「うれい」という言葉の意味は、
『自分の心の中がつらくてしんどくて、元気が出ないこと』
『悩んで、苦しくて、表情も暗くなってしまうこと』です。
例えば、
『がんばろうと思ったことが思うようにできなくて悔しかったとき』
『周りの人の期待に応えられなくて、自分のふがいなさを感じたとき』
『お家の人や先生に厳しくしかられて、涙が出るくらいつらかったとき』
『友だちとケンカをして、仲直りできなかったとき』
『胸にグサッとくるような言葉を言われたとき、仲間外れにされたとき』
いろんな場面で、そんな気持ちになると思います。そんな憂いの気持ちの時に、すぐそばに友だちや家族や先生が来てくれて、『どうしたの? 何かあった? 大丈夫だよ!一緒にがんばろう!』って言われたら、どんな気持ちになりますか?
『とってもうれしい。ホッとする…。』きっとそんな気持ちになると思います。
それが、「優しい」ということなんだと思います。相手に寄り添えず、傷つく言葉や態度をとってしまったら、 その子はまた、憂いの気持ちになってしまいます。
この優しいの漢字の話を小学校でも同じように話したときに、ある6年生の女の子が、こんな意見を述べていました。
「先生、私には「憂い」という漢字が、「百」と「愛」という漢字が組み合わさったように見えます。憂いのある人には、その子に寄り添って、百ぐらいたくさんの愛をあげたらいいと思います。それが優しい人だと思います。」・・・・・・・・・・すごいなあと思いました。
人権や道徳の勉強は、「優しい人」になるために学ぶものだと思います。「周りの人がとってもつらくて、しんどそう」と感じとった時に、そっと寄り添って、一言、「一緒に頑張ろう」って言えるのが、「本当の優しさ」だと思います。稲中生のみなさんから、日々それがとても伝わってくるので、先生はとても嬉しいし、誇りに思います。これからもみなさん、優しい人であってください。
もう一つ、1ヶ月ほど前でしょうか…。朝礼で折り鶴の話をした後に、校長室の前にさりげなく「折り鶴コーナー」を作りました。みなさんがどうするかな…って思って試したところもあります。
すごい勢いで折ってくれる人たちがいて、見るとカゴの中が折り鶴だらけになっていました。
本当にありがとう。とても嬉しかったです。
「心願成就! 3年生の合格祈願、1.2年生の新たな挑戦、みんなの健康、学校生活の充実など、みんなの願いが叶いますように…」という思いを込めて…。
願いを届けるために「千羽鶴」がよく折られるので、「千羽集まったら、いろんなことが上手くいく気がする…。それを見たらみんなが自信を持ってチャレンジできる気がする。3年生の受験までに千羽集まるといいな…」と思っていました。
なんと、今、ちょうど千羽を超えました。
そんな稲中生のさりげない優しさが好きです。これからも温かい日々の生活を送ってください。
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